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※・この物語の登場人物
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(・今回のシリーズでは
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・登場人物の名前は
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・歌詞の中に出てきません。)
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●・剣介(ケンスケ)・33歳
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耐震工事を請け負う会社の
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開発と営業担当。
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妻子あり。
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●・菜月(ナツキ)・享年35歳
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剣介(ケンスケ)の妻。専業主婦。
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独身時代は
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ラウンド・ガール等を
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派遣するモデル事務所に
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所属していた。
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この物語の中で、
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乳癌で入院して亡くなります。
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●・依知果(イチカ)・28歳
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剣介(ケンスケ)の同僚で部署も同じ。
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彼より5歳下。
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女子バスケットボール部の
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スポーツ少女だった。
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学生時代は・恋愛経験無し。
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剣介が初めての彼氏だが、
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平日の夜だけの不倫関係にある。
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●・由香里(ユカリ)・10歳
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剣介(ケンスケ)と菜月(ナツキ)との間の
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ひとり娘。
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今回の語り手は
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由香里(ユカリ)です。
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乳癌における進行段階の末期は
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「ステージW」と呼ばれます。
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・
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乳癌のステージW(フォー)とは、
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乳癌の癌細胞が他の臓器に転移
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している状態を指す。その臓器
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とは主に骨・肺・肝臓・脳である。
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・
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遠隔転移した部位での乳癌細胞
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の増殖に、意味も無いし・意図も
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ありません。本来の出現場所
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である乳房の中で・やっていた
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ことと同じ動作をするだけです。
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・
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乳腺の管の中にアメーバの如く
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ツノを延ばす。それが、乳房に
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おいては・授乳という事情が
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重ならない限り、「異質な細胞群
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が容積を少しずつ占拠してゆく」
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だけのことに過ぎませんが、
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・
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同じこと(乳癌細胞の増殖)を
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「骨・肺・肝臓・脳」で・されたら、
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それは「侵略」であり・「暴挙」と
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なってしまいます。その異質な
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細胞体の「浸潤」は・その臓器の
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機能に悪い影響を及ぼします。
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・
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◇骨=意味無く痛む。脆くなる。
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◇肺=息苦しくなる。咳が続く。
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△・肝_みぞおちの圧迫感・黄疸。
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▽・臓 ̄腹水が溜まり腹が膨らむ
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◇脳=吐き気・頭痛・めまい・更に
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・・進行して・痙攣(けいれん)や
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・・手足の運動機能低下。舌の
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・・ろれつが回らなくなるなど。
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・
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・・・遠隔転移した乳癌の細胞が
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もたらす怖ろしい「二次災害」は
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完全に乳房から脱線しています。
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しかし・それが・はるか昔の時代
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から乳癌の「末期症状」として
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認知されていたのは、ひとえに
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昔の時代の医者による・病死の
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あとの解剖という「検証作業」の
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賜物(たまもの)だったのです。
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乳癌の遠隔転移が発覚したあと、
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放置して自然に委(ゆだ)ねた
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場合の増殖速度から、抗癌剤の
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投与や放射線の照射により・癌の
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進行を抑制できるかもしれない
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という見込みの分を差し引いて
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患者と近親者に言い渡される、
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主治医からの「余命の宣告」。
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缶詰め状態で入院が続いている
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菜月(ナツキ)の病室に、週末ごとに
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見舞いに行っていた剣介(ケンスケ)
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と・ひとり娘の由香里(ユカリ)は、
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ふたり並んで椅子に座って、
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診察室で主治医から菜月(ナツキ)の
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余命の宣告を聞かされます。
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・
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由香里(ユカリ)には・それを知る
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権利も・受けとめる覚悟もあると
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剣介(ケンスケ)が腹をくくって
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由香里(ユカリ)を同席させた訳では
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無く、単に・主治医から聞いた
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ことを・再度・娘に話し直すのが
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面倒だっただけのことでした。
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