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送信時刻2021年2月21日日曜日 午後6時16分15秒
お名前FascinatingFox
都道府県愛知県
性別男性 血液型B型 星座魚座 昭和46年生まれ
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2018.07.05
ある日突然、「虐待」で通報された
親子のトラウマ
本当に必要な対策とは何か?
記者】井戸まさえ
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「僕は悪くない」が意味するもの
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子どもたちは5週間後、
ようやく一時保護所から
戻ってきたものの、
彼ら自身にも、また
親子関係にも変化が起きたと
Bさんは感じている。
「これまでと違う」と
最初に気づいたのは、子どもたちが
「僕は悪くない」と主張するように
なったことだった。
子どもだって四六時中
天使では無い。時に嘘をついたりも
する。それを注意しても
「僕は悪くない。悪いのはお母さん、
でももっと悪いのはお父さん。
先生にそう習ったから」と。
心理カウンセラーは
子どもの自尊心を高めるために
そう教えたのだろう。
しかし小学4年生の子どもでは
十分な理解はできない。
最後の「お父さんが悪い」というのが
デフォルメされて刻印されて
いるようだった。
親に何か言うことを
聞いてもらいたかったならば、
次男はわざと隣の家との
境に行って叫んだりもするように
なって、長男ともども以前よりも
手がかかるようになった。
彼らは子どもと大人が入り交じる
難しい時期を迎えていた。
「僕がいた場所を見てほしい」
梅雨に入ろうかという頃だった。
子どもたちの変化に戸惑い、
どう対処していいか迷っていた
Bさんに向かって
次男が突然そう言った。
そして、道路の標識の文字等
覚えている幾つかの単語を言った。
BさんはiPadを取り出し、
Googleマップを開いた。
地名から類推して、
いくつかの場所を入力してみる。
出た画面を次男に見せる。
「ここだよ。裏の道をいくと、
学校につながるんだ」
早速行ってみることにする。
カーナビに住所を入力するが、
地図上には表示されなかった。
「防犯カメラがあるから、
あんまり近くには行かないでね」
次男によれば、
一時保護所の玄関には
防犯カメラのモニターが
何台も並んでいて、
不審者が入って来ないように
見張られている。
児童相談所ではお互いの名前や
どこに住んでいるのかなど、
プライバシーは言ってはいけない
というルールがある。
児童相談所を出た後に
連絡を取り合ったり、
個人情報が表(おもて)に出たり
することを避けるためだ。
でも子どもたちは
禁止されていても
自分たちのことを話す。
幼い子どもたちは不安だからこそ、
話さずにはいられないのだ。
その端々に、それぞれがどうして
ここに来ているかが分かる。
虐待、ネグレクト、家出、非行・・・。
「朝、玄関に靴が置いてあると、
誰かがここから出ることがわかる。
あの子は施設だとか、
あの子は家に帰るとか、
みんなでひそひそ話すんだ」
子どもが過ごした一時保護所の
周りを車でぐるりと回りながら、
そんな話をする。
忘れなければならない記憶を
確かめるように、
次男は言葉をつなぐ。
自分の靴が置いてあった時、僕は
どうなるのだろうかと
不安に思ったこと。促されるままに
ワンボックスカーに乗り込んだら、
別の児童相談所に預けられていて
5週間顔を合わせることのなかった
長男が乗っていたこと。
兄弟喧嘩が絶えない二人だったが、
この時ばかりは「ああこれで帰れる」
と二人で抱き合ったこと。
次男が「施設を見てほしい」
と言った意味をBさん夫妻は
ようやく理解した。
「僕は悪くない」
と執拗に言うことも。
「学校に行かせてもらえなかった
から、楽しみにしていた
学校のスキー合宿にも
行けなかったよね」
「保護所の中では勉強も
年少の子を基準にするため
中高学年の子どもたちには
ほったらかしなんだ。今、
算数の授業についていけないと
感じるのは、あの時
勉強できなかったかなあ」
「見たくもないDVDを
ひたすら見せられて、
不満を言うと叱られて
廊下に立たされたんだよ」
子どもたちも納得していないのだ。
なぜ児童相談所で過ごすことに
なったのかを。
「君は悪くない」と言いながらも、
「ここでのことは一切
人に話してはならない」
「場所も教えてはダメ」
「友だちにも
名前を言ってはいけない」・・・
つまりは記憶の一切合切は
封印しなければならない。
それは「悪いこと」だからだ。
「君は悪くない」と言われながらも、
次男には「僕が悪かった」からこそ
僕はここにいるのだ、としか
思えなかったのだ。
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●2● ●3● に続く。

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