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⇒●文章引用元URL●⇒
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突然起きた「アウトブレイク」
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日本エイズ学会での最新発表を
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受け、いま、大阪が揺れている。
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日本エイズ学会とは、HIV感染
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およびエイズの発症について
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研究を行っている、国内最大の
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学術団体。'87年に第1回の学術
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集会が開かれて以来、毎年、
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日本全国のエイズ研究の権威が
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集まり、革新的な研究結果を
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公表・議論している。
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その伝統ある日本エイズ学会が
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11月30日に東京で行った
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第29回の学術集会。そこで、
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こう発表されたのだ。
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大阪府でHIV(エイズウイルス)
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感染者が激増・・・。
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この衝撃的な研究結果をまとめた、
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慶応大学医学部専任講師の
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「加藤真吾氏」が語る。
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「厚生労働省のエイズ動向委員会
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の調査によると、国内のエイズ
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ウイルス感染者と、感染した後に
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エイズを発症した人の数の合計は、
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'14年末時点で2万490人。私は
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今回、この調査と欧州のデータを
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元に、国内で年にどれくらいの
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『新規感染者』が出ているかを
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推計しました。その結果、実際に
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報告されているのは2万490人
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ですが、この他に・8120人の
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『未診断感染者』がいる可能性
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があることが浮上しました。
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そして、年次別の推計で
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見ていくと、大阪府で感染者が
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急増している時期があることも
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明らかになりました。その時期
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とは、03〜06年。この時期、
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東京を含めた他の都道府県における
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新規感染者は横ばい傾向にあるにも
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かかわらず、全国的に見るとその数
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は増えていた。つまり、大阪だけで
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異常に増えていたのです。毎年、
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約300人の新規感染者が大阪で
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出ていたと推計されます」
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この衝撃の事実は、大阪府内でも
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まだ・ほとんど知られていない。
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「そんな発表があったんですか・・・。
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まったく把握していませんでした。
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大阪府に報告されている新規感染者
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よりも、はるかに多い数です」
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(大阪府・健康医療部・保健医療室
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医療対策課感染症グループ担当者)
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「すみません、大阪市として
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把握は・していませんでした。
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市でも新規感染者については調査
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しておりますが、'03年について
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報告されたのは77人です。発表の
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詳細を存じあげないので何とも
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言えませんが、300人という
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数字には驚きです。それ、
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ホンマの話ですか?」
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(大阪市保健所感染症対策課担当者)
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前出の慶応大学医学部専任講師、
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加藤真吾氏が続ける。
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「同じくエイズ動向委員会の調査に
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よると、'02年まで、大阪府で報告
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されたHIV感染者およびエイズ患者
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は、毎年100人にも満たない。
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つまり、03〜06年の4年間だ |
け、
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新規感染者数が約3倍に
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膨れ上がっているのです。
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その後、感染者数が横ばいに
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推移していることから見ても、
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この時期だけ急増しているのは
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明らか。研究者の間では、
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このような急激な感染拡大を
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『アウトブレイク』と呼びます」
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驚愕!実は大阪で「エイズ」が
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大爆発していた(週刊現代):2
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