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元痴漢常習者が衝撃の30年間を告白
| 同じ女性に毎朝していたことも
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2018年6月14日・14時36分
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┏━━━━━━━┓
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┃ざっくり言うと┃
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┗━━━━━━━┛
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◎痴漢を30年続けてきた男性に
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・・話を聞いている
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◎性的欲求というよりは、女性との
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・・コミュニケーションのつもり
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・・だったと説明
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◎毎朝同じ女性に痴漢をしたことも
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・・あり、許してくれていると
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・・思っていたそう
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〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
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30年痴漢をし続けた加害者が
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打ち明けた心情
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┏━━━━━━━━━━━━┓
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┃「痴漢加害者」の実像とは?┃
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┗━━━━━━━━━━━━┛
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「痴漢をしているときは、興奮した
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状態にあったと思いますけど、勃起
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していないことも多かったんです。
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だから、性欲を満たすという感じ
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ではなかったと思います。
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なんていうか、女性に触れている
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ことに対して、安心感のようなもの
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があって・・・。大学で電車通学が
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始まってから痴漢するのが日常化
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して、本当にひどい痴漢を始めた
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のは社会人になってからです。」
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・
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30年間、痴漢をし続けてきたと
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いう男性。なぜ痴漢をしていた
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のか、なぜやめられなかったのか。
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会員登録制ウェブメディア
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『リディラバ・ジャーナル』が
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3時間にわたって話を聞いた。
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なお、リディラバ・ジャーナルの
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特集『痴漢大国ニッポン:
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「社会問題」として考える痴漢』は
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被害者、加害者、専門家など多様な
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当事者へのインタビューをもとに
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10本の記事で構成されている。
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本記事は・その中から
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加害者へのインタビューを
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転載したものである。
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┏━━━━━━━━━━━┓
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┃小学校の頃に妹の身体を┃
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┃触わっていた┏┳┳┳┳┫
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┗━━━━━━┻┻┻┻┻┛
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・・・いつ頃から痴漢をするように
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なったんですか。
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・
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高校生の頃、数回ですが、バスの
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中で女性の身体に触れたことが
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ありました。本格的にやり始めた
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のは大学に入ってから。
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私は今58歳なんですけど、
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痴漢で捕まって最後に刑務所から
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出所したのが48歳なので、30年
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ぐらい痴漢をし続けていました。
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通学中や通勤中の電車内で
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ほとんど毎日やっていました。
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・
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・・・痴漢のきっかけになるような
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ことは・あったのでしょうか。
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・
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きっかけは
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思い出せないんですけど、
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女性の身体を触るということで
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言えば、2歳下の妹がいて、
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小学校の頃に妹の身体を触って
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いたのが最初です。身体というか、
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もっぱら性器です。妹は抵抗して
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いました。なぜそんなことを
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していたのかはわかりませんが、
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興味本位だったんだと思います。
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そうした延長線上に
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痴漢があったのかなと。
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・
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痴漢をしていたのも、もともと
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女性とのコミュニケーションがあまり
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得意ではなく、女性と会話して
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お付き合いをするという流れを
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ショートカットして触っていたんだ
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と思います。だから
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性的な欲求というよりは、女性との
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コミュニケーションのつもりでした。
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・
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・・・痴漢は電車内で?
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・
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はい。痴漢をやり始めた頃、
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たしか毎朝8時くらいに
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ぎゅうぎゅう詰めの満員電車に
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乗っていたんですが、ドア付近に
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ある女性がいまして。学生っぽくは
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無かったので20代前半くらいの
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社会人だったと思います。
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ちょっと触ってみようと思って
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手を伸ばしたら触れたんです。
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・
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その女性は・いつもスカートだった
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ので、少しずつスカートをめくり、
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下着の中に手を入れられれば、
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さらに指を忍ばせて・・・。
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その電車は駅間が5〜10分くらい
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と長かったので、ずっと
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そうした行為をしていました。
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┏━━━━━━━━━━━┓
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┃許してくれているのだと┃
|
┃思っていた┏┳┳┳┳┳┫
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┗━━━━━┻┻┻┻┻┻┛
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・・・その女性に対しては、
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毎朝・痴漢をしていたと。
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・
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私としては
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触らせてくれているんだなと
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思っていたんです。そのときに
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限らず、痴漢をしていたときは、
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触って嫌がらなければ許されている
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と思って・やっていましたから。
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嫌がられたら・やめるんです。
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騒がれたら困るというのもある
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けど、そもそも嫌がるのを無理やり
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痴漢することはしませんでした。
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逆に嫌がるそぶりをしない女性は
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許してくれているのだと思って、
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エスカレートしていきました。
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・
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今になって考えれば、抵抗できない
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のは恐怖でフリーズしてしまって
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いたからだとわかるんですけど。
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被害者が毎朝・乗る車両を変えられ
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ないのも、他の時間帯に乗車時間を
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ズラすことができないのも、痴漢に
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ストーカー化されると・もっと怖い
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からという話を・最近・聞いて、
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ああ・そうだったのかと。今は、
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ずいぶん・ひどいことをして
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いたんだと反省しています。
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・
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・・・それ以外には、どのような
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女性に対して痴漢をして
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いたのでしょうか。
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・
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中学生もいたかも
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しれないですけど、おおよそ
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高校生から20代のOLぐらい。
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特定の女性を狙っていたとかでは
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無くて、触れそうな状態の女性を
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探してという感じでした。
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満員電車だったり、泥酔している
|
女性だったり、触っても
|
気づかれなさそうな厚着のコートを
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着ていたり。そういう意味では、
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誰に痴漢するかということ以上に、
|
痴漢できる状況かどうかが
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大きかったと感じます。それと、
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可愛いとか綺麗な女性には多くの
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男性が注目していますが、地味な
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女性だと注目されていないので、
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そういう人が多かったのかなと。
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日向(ひなた)よりも日陰で
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痴漢したほうが見つからない
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という判断が、自然と働いて
|
いたのかなと思います。
|
・
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・・・それだけの痴漢を
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繰り返していて、逮捕される
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ことは無かったんでしょうか。
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・
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実は、何回も捕まっているんです。
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会社員になって最初の3年間は
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全く捕まらなかったんですけど、
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26歳で初めて逮捕されて、
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それからは1年に1、2回は
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捕まっていたんじゃないかと
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思います。捕まるときは、毎回、
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下着の中に手を入れるような
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強制わいせつではなく、衣服の
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上から触る迷惑防止条例違反です。
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・
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一般的には・ひどい痴漢のほうが
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捕まりやすいと思われていますが、
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衣服の上から触る軽微なほうが
|
捕まりやすい。もしかすると、
|
下着の中まで手を入れられている
|
女性は、怖くて声を出せないと
|
いうのがあるんじゃないかと
|
思うんですが。
|
・
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・・・何度も捕まるなかで、勤務先の
|
会社やご家族との関係は?
|
・
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最初の会社では、社内で「あの人は
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痴漢だ」という噂が出回り、
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いづらくなってしまったんです。
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後輩からも「先輩、今日も痴漢して
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きたんですか?」と言われるように
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なってしまって。それ以降、
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痴漢で捕まるたびに・会社は
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何度も替えています。
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・
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両親は、最初に逮捕されて、
|
身元引受人が必要になったときに、
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私の痴漢のことを知りました。
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よく痴漢をする人は複雑な家庭環境
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に・あったと言われますが、うちは
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到って普通。その日の夜中、母の
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すすり泣く声がずっと聞こえて
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いました。それでも痴漢をやめる
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ことはできなかったんですが・・・。
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・
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往復の通勤電車の中で
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ほとんど毎日痴漢をしていました。
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朝は通勤ラッシュで満員電車ですし、
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夜も帰宅ラッシュの時間になると
|
満員電車になる。帰りは
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乗った電車で出来そうなら痴漢を
|
して、降りるべき駅で降りずに
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そのまま痴漢し続けていました。
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そして・また・戻ってくる帰りの
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電車でも痴漢をして・・・。
|
・
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朝は1〜2人ですけど、夜は
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5〜6人とかに痴漢をしていた。
|
終電がなくなるまで往復したことも
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あれば、戻りの終電に乗れず、
|
どこかに泊まって翌朝帰ってくる
|
こともありました。それから
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休みの日も痴漢をするために電車
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に乗っていました。30年も痴漢を
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してきてしまったので、被害者は
|
3万人は下らないかもしれません。
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┏━━━━━━━━━━━━━┓
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┃一生懸命謝れば帰してくれた┃
|
┗━━━━━━━━━━━━━┛
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・・・何度も捕まったと
|
いうことですが、それでも
|
やめられなかった?
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・
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そもそも逮捕以前に、
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ある鉄道会社で捕まると鉄道警察
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に身柄を引き渡されるんですが、
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そこでは、一生懸命・謝れば
|
帰してくれるんです。実際に、
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私は何回も捕まっていますけど、
|
土下座して謝って終わるか、
|
始末書を書いて終わるかという
|
ケースも結構ありました。
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・
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被害者の訴えがよっぽどひどい
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ときは、身元引受人が来ないと
|
帰せないみたいなことを言われる
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んですが。実際に逮捕されて
|
刑務所に入るまでに、そうした
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ケースは10回以上ありました。
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・
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・・・そして実際に逮捕されても
|
痴漢をやめるきっかけには
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ならなかったと。
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・
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私の場合は罰金刑が3回、刑務所
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には2回行って合わせると2年近く
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入所していました。刑務所は、
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最低限のルールさえ守っていれば、
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毎日ご飯が食べられるし、
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仕事も・そこそこ言われたことだけ
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やっていればいい。会社だったら
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一生懸命やらないといけないじゃ
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ないですか。出来が悪いと
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怒られたり、納期に間に合わない
|
と徹夜したり。
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・
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刑務所にいる間は、社会の中で
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どうやって生きていけばいいのか
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なんかも考えなくて済むので、
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ほとんど何のストレスも無かった
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です。服役している期間は痴漢を
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やめるための時間ではなく、
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出所までをただひたすら待つ
|
だけの時間でした。
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・
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・・・刑務所の更生プログラムも
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意味が無かったのでしょうか。
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・
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私がいたのは・もう10年前の
|
ことなので、今はどうなって
|
いるかはわからないのですが、
|
当時は・ほとんど機能してません
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でした。そもそも私は最長でも
|
11カ月の服役で、その程度の刑期
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だと性犯罪のプログラムの多くが
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対象外でしたから。それに自分の
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中では、痴漢はやめようとすれば
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いつでもやめられると思っていた
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んです。30年痴漢をしてきて
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本当に何度も捕まりましたけど、
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それでもコントロールできると
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思っていて。
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ただ最後に捕まったとき、
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泥酔していたんですが、車両内の
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女性に見境なく触っていたら腕を
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掴まれてハッと気づいたんです。
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そのときに、自分が何をしていたか
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さっぱりわからなかった。いや、
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痴漢をしていたんですけど、
|
そのときの自分は
|
何で掴まれたのかもわからない
|
ような状態で。もう、これは
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駄目だなと思ったんです。
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写真:東洋経済オンライン
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