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●「その子が自ら援助交際を
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・・したから悪い」とは言えない・
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┃・援助交際について、・・・・・・・・・┃
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┃・「買った側だけが・・・・・・・・・・・・┃
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┃・・処罰されるのは・おかしい」・・┃
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┃・「子供が自ら援助交際を・・・・・・┃
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┃・・持ちかけていたら、・・・・・・・・┃
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┃・・その子にも非があるのでは」・┃
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┃・という声があるようです。・・・┃
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藤原:
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どんな状況の子であっても、
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「その子が自ら援助交際を
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・持ちかけてきたなら、その子に
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・非がある。買春した自分には無い」
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というのは・的外れだと思います。
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しかし、私達の社会には、子供達に
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自己責任論を押し付ける風潮が
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あります。「彼女達が16歳や17歳
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だとしても、性を売ると決断した
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事実を尊重するべきだ。だから
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被害者では無い」という世論も、
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一昔前までは特に強くありました。
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主に買春者、そして少女達を
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ビジネスにする斡旋者達が使う
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都合のいい詭弁ですね。
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・
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しかし、児童買春・ポルノの被害が
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深刻になり、被害児童の若年化も
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明らかになった上、子供の貧困
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という大きな問題に・日本中が
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直面している中、少女達が・みな
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心から望んで、わだかまり無く
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率先して援助交際をしている
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かのような認識は通用しません。
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・
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すごく切なかった話ですが、
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「援交する代わりに、コンタクト
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・レンズの消毒液とレンズを
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・買ってもらう」・・「メイク道具を
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・買ってもらうために援交した」
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という子もいました。
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貧困は、子供達が性産業に
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取り込まれる・ひとつの大きな
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背景に・なっていると思います。
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・
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と同時に、先ほどお話しした通り、
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家庭の経済状況にかかわらず、
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家庭環境や孤独感が背景にある
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場合もあります。子供達は、
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援助交際をせざるを得ない状況に
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追い込まれているのです。
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┃日本社会の構造にも・何か・┃
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┃原因があるのでしょうか?┃
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藤原:
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自分の尊厳や権利、また、体や性
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のことに関する知識を身に付ける
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機会を、私達は子供達に・充分に
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与えていないと思います。
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学校や家庭で、自分の性や恋愛に
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向き合って話し合う機会は、
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日本では文化としても、制度
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としても、確立されていません。
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・
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私達が子供達と性の話を
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していると、いかに子供達が、
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漫画やネットで得る性の情報を
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頼りにしているかが分かります。
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商業目的で作られた・大人の
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男性向けの性の情報に翻弄され、
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混乱しています。小学生でも
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性的搾取被害に遭っている
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現状がある今、性の権利や性と
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体の情報は・早い段階から子供達
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に伝えていきたいものです。
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瀬川:
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日本の過激なアイドル文化にも
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問題があると思います。
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未成年を含む若い女性が露出度の
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高い服を着て、テレビや雑誌で
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取り上げられ、社会的に大きな
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支持を得ているのを見ると、
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「ああいう見せ方が普通なんだ」
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「私もあんな風に注目されたい」
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と思う女の子も多いのでは
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ないでしょうか。
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子どものときから女性を性的商品
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として宣伝するメディアや広告に
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触れていたり、日常的に痴漢被害に
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あっていたり、大人に援助交際を
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持ちかけられたり、裸の写真を
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送るよう要求されたりしていると、
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自分の体は需要があるとか、
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商業的価値があるということが、
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幼いながらも分かるんですよね。
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