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●日本には「児童が買われ続ける
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・・土壌」がある・
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┃女子中高生は、何が・・・・・・・・┃
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┃きっかけで援助交際を・・・・・・┃
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┃始めてしまうのでしょうか?┃
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藤原:
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まず、「援助交際」という
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言葉ですが、少女達と大人が
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同等の立場で取引をしていて、
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少女達が自分の判断で行動をして
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いる、というような表現ですよね。
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児童買春という犯罪をこのような
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言葉に置き換えてしまう社会こそ、
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問題だと思いませんか?
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また、どうして少女は
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援助交際をするのかという
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質問ですが、買われる少女達に
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のみ焦点が当てられる傾向も
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違和感を感じます。なぜなら、
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買春をする大人たちは
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いつの時代も「匿名」だからです。
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日本における児童買春の処罰は、
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他の先進国やアジア隣国と比べて
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軽度なもので、社会的な制裁も
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ほとんどありません。処罰される
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リスクが低く、社会的にも
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「買う側」を問題視する意識が
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希薄な状況では、買春者は
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繰り返し10代の性を買います。
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瀬川:少女達がなぜ援助交際に
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巻き込まれてしまうのかと
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問うとき、日本にはこのように
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「児童が買われ続ける土壌」が
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あることをまず理解する
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必要があります。
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援助交際を強いられる少女達の
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背景は様々ですが、
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家庭内で性虐待を受けていたり、
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家庭環境が複雑な女の子達が
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います。家が安心できる安全な
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場所で無いため、彼女達は家に
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帰りたくない、帰れないのです。
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そして、そのことを相談できる
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大人が周りにいないとき、
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一晩だけでも家に帰らずに済む
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ようにと、援助交際に辿り着く
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ケースがあります。
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自分を守ってくれるはずの
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大人や信頼していた大人からの
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暴力により、子ども達は
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人間関係への不安を常に抱く
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ようになります。その孤独感から、
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ときに自分達を利用するような
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人が近づいてきても、それを
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受け入れることがあります。
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その相手が自分を必要として
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くれたり、寂しさを埋めて
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くれるのならば、尚更です。
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援交相手や、
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性産業のスカウトマン、
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彼女達を買う客が、
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その寂しさや孤独感を満たす
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存在になってしまうのです。
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「優しくしてもらったから、
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・援交したけどお金はいらない」と
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言う子もいました。
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藤原:
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援助交際をするか、
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自分の居場所が無い家に帰るかの
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二者択一の中で、援助交際から
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抜け出せない子は多いです。
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瀬川:
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相談支援をしていて出会う子の
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中には、「家で性虐待を受ける
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くらいなら、援助交際のほうが
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まだマシだ」と考える子も
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いるようです。家での性虐待は、
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自分の意志に関係なく・毎日
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同じような時間帯に被害を
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受けるもので、拒否できない。
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でも、援助交際は自分で
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少しはコントロールできるし、
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お金も・もらえる場合が多い。
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もちろん、赤の他人と一緒に
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過ごすことには恐怖を感じている
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と思います。「これから援交するよ」
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とLINEで私達に伝える子もいます。
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連絡をするということは、他の人
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に知っておいてほしいといった
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複雑な想いがあるのでしょう。
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何も怖くないなら、他の人には
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言わないと思いますから。
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