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◎オッパイという構造体の
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3つの要素について。
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@結合組織
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ドーム型で立体構造の網(あみ)で
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骨組みの役割を果たしています。
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A乳腺
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乳頭を中心・最終合流地点として
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放射状に分岐して広がります。
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授乳期に乳房の広範囲で生産される
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母乳を乳房の中央に集めます。
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B皮下脂肪
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乳腺のための「緩衝材」でオッパイの
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容積を満たしている「充填材」です。
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シリコンバッグを埋め込むのは
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(胸以外の自家脂肪を吸い出し
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・胸に再注入するのとは違って)
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自浄作用の無い物体を埋設する
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ということには・なりますが、
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その代わりに、「乳腺下埋設法」では
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乳腺・皮下脂肪・結合組織の浅い層を
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大胸筋から引き剥がして・人工的に
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閉鎖空間を作り出し・その中に
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シリコンのインプラントを収める
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形になるため、埋設物と乳腺とが
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完全に分離されるという「安全性」
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が確保されていると言えます。
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ここに、脂肪注入法のリスクが
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あります。脂肪注入では、だいたい
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この位の深さなら乳腺は無いだろう
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という深さを・いわゆる・職人的な勘
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とエコー(超音波造影装置)で予想
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して注射器の針を刺すのですが、
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空間的に分離させている訳では
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無いので、乳腺があるところに
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脂肪を注入して・乳腺とグチャグチャ
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に混ざり合うという確率は・決して
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ゼロでは・ありません。
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太ももの脂肪は、細胞が脂肪を
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溜め込んでいるという脂肪細胞で
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毛細血管も神経も張り巡らされて
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います。よって注射器で深部から
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機械的に吸引されたら激烈に痛い
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訳なので、採取する脂肪の一帯を
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強い麻酔液で浸潤させます。
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つまり・脂肪吸引をすると・脂肪と
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毛細血管・神経の断片と麻酔薬を
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一緒に吸引することになるので、
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そんなものを・もう一度・肉体に
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注入なんかしたら・ほぼ間違い無く
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元々の肉体から拒絶され、乳房の
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中で経年劣化し・石灰化します。
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それが近年の美容整形手術という
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「人体実験」で明らかに・なってきた
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ので、吸引した自家脂肪を・注入の
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前に・どれだけ精製して・不純物を
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取り除くかが最近の施術上の課題に
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なっています。「コンデンスリッチ」
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とか言われている方法です。
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自家脂肪を乳房に注入する際は、
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1箇所に大量に注入すると・乳房の
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結合組織の網の目をぶち壊して
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しまうので、少量ずつ分散して
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注入するのが望ましいとされて
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います。自家脂肪の不純物の除去
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と精製により、吸引した分量より
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注入できる分量は減ります。
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